高速バスを巻き込んだ雪崩が発生した影響で27日午前から通行止めとなっていた松本市安曇の同市と岐阜県を結ぶ国道158号は28日正午、県松本建設事務所(松本市)が安全を確認し、通行止めを解除した。約25時間ぶりの開通に、地元住民らは安堵の表情を見せた。 同市安曇支所前から入山トンネルの岐阜県側までが通行止めだった。これに伴い、安房峠道路(松本市・中ノ湯―岐阜県高山市・平湯)の通行止めも解除した。 同建設事務所は28日午前6時すぎから職員が雪崩発生現場や周辺道路を点検し、新たな雪崩が起きそうな場所はないと判断。一帯で、道路ののり面を除雪して解除した。同事務所は「大雪が降ったので今後も注意して運転してほしい。路面に落雪などがあった場合は連絡してほしい」とする。 雪崩は27日午前11時ごろ発生し、東京・新宿から岐阜県高山市に向かっていた濃飛バス(高山市)の高速バスが巻き込まれたが、運転手と乗客にけがはなかった。 松本市奈川の飲食店経営、丸山則文さん(46)は通行止めで昨晩は自宅に帰れず、同市街地の親戚宅で一夜を明かし、「ほっとした。安全第一で通行したい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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