駒ケ根市と上伊那郡宮田村境の太田切川の水位が27日に低下した問題で、国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)は28日午前、駒ケ根高原の「こまくさ橋」付近で水量が通常並みに戻ったことを確認した。雪崩などにより上流で一時的にせき止められていた川の水が再び流れ出した可能性があるとみて、ヘリコプターで流域を調べている。 同日午前8時半、同事務所職員がこまくさ橋付近で、この時期の通常水位20~30センチに戻ったことを確かめた。また、同事務所や駒ケ根市、県伊那建設事務所の職員らが、中央アルプス千畳敷へのロープウエー駅に通じる県道から太田切川を見回ったが、異常は見つからなかったという。 これまでのところ急激な水位上昇は確認されていない。ただ、上流の詳しい状況は分かっておらず、同事務所砂防調査課は引き続き川に近づかないよう呼び掛けている。 一方、ロープウエーを運行する中央アルプス観光(駒ケ根市)はこの日、県道の安全を確認したとして、バスとロープウエーを通常通り運行している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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