飯田市川路の天竜川総合学習館「かわらんべ」は1日、近くの天竜川やその支流で「ざざ虫」などの水生昆虫を採集する催しを開いた。親子連れなど22人が参加。長靴で川に入って川底の石を動かしたり、網を使ったりしてざざ虫捕りに熱中していた。 ざざ虫はトビケラやヘビトンボなどの幼虫の総称。市環境アドバイザーの久保田憲昭さん(46)=飯田市=が指導し、学習館が伊那市の漁師から借りて沈めた網の上流側で、児童たちがくわなどを使って川底の石を動かした。引き上げた網からトビケラなどが見つかると、「いた」と歓声が響いた。 上伊那地方などで食べられているざざ虫のつくだ煮も作った。学習館が事前に用意したトビケラなど4種に、しょうゆや砂糖、みりんを混ぜて煮込んだ。試食して顔をしかめる子どもがいた一方で、「サクラエビに似ている」と何匹も口に運ぶ子どももいた。 下伊那郡下條村下條小学校5年の遠山裕基君(11)は「石を転がすと、すぐにざざ虫が見つかった。食べるのはあまり好きじゃないけれど、家の近くでも捕ってみたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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