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県内初の24時間巡回型介護 松本・長野で実施へ

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 要介護者の在宅生活を支える介護保険の24時間地域巡回型サービスが松本市で4月、長野市で5月から始まる。2012年度の介護保険制度改革で導入された新たなサービスで、県内で提供されるのは初。ホームヘルパーや看護師が夜間や早朝でも要介護者宅を訪れ、食事などを介助し、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう後押しする。  このサービスは、国が事業者に、高齢者宅とやりとりする通信機器整備などの費用として交付金を出す。国の2月補正予算で、両市の事業者への交付金が決まった。  松本市では、相沢病院などを運営する社会医療法人財団慈泉会(松本市本庄)が導入。同会の訪問介護ヘルパーステーション「グリーン」と訪問看護ステーション「ひまわり」が連携して実施する。対象は「グリーン」から30分程度で訪問できる範囲。ヘルパーが利用者の状況に合わせて巡回するほか、利用者は必要に応じ専用携帯電話で連絡すれば、昼夜にかかわらず介助などを受けられる。交付金800万円余で通信機器などを整備する計画だ。  長野市では医療法人コスモス(長野市小島田町)が「巡回訪問24コスモス」、医療法人コスモス会(長野市安茂里)が「巡回訪問24コスモスあもり」をそれぞれ開設する。  24時間地域巡回型サービスをめぐっては、山間地の多い県内ではヘルパー巡回の効率などから採算性が課題とされる。今回、サービスを導入する事業者は松本、長野両市の市街地を中心に始める。  「グリーン」を統括する森本豪浩さん(37)は、このサービス単独で採算が取れるかは未知数とし、「現在いるヘルパー24人の勤務をうまく調整することが必要」。コスモスの担当者は「地域や行政と意見交換しながらサービスを充実させたい」と話す。長野市介護保険課は「市全域をカバーできるよう事業者を増やしたい」としている。  県内ではほかに、伊那市も同サービスを提供する事業者を指定しているが、開始時期は未定という。  厚生労働省によると、1月末現在、同サービスを導入しているのは全国187市町村の計411事業所。利用者は5967人。(長野県、信濃毎日新聞社)


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