しし座流星群が地球から最も多く見える「極大日」の17日を前に、伊那市西箕輪小学校の理科教諭野口輝雄さん(61)が観測や撮影の方法を小冊子にまとめた。月明かりが少ないため、1時間に30ほどの流星が見られるとの天文学者の予測を紹介。太陽が月に隠れてリング状に輝いた5月の金環日食に続き、「多くの人に観測してほしい」と話している。 同流星群は2001年、大規模な「流星雨」が見られ、話題になった。ことしはそれには及ばないが、野口さんは「もしかしたら、天文学者の計算よりも多い流れ星を観測できるかもしれない」と期待。冊子では、広く開けていて、街灯などのない場所を選び、東の空を見るよう助言。見た流星の数を記録する用紙も付けた。 A4判、15ページ。同校の高学年児童に授業で配った。一般用にも200部作り、同校、プラネタリウムのある県伊那文化会館(伊那市)、伊那市創造館、上伊那郡箕輪町郷土博物館で無料配布している。12月に観測できるふたご座流星群についても、同様の冊子を作る予定という。(長野県、信濃毎日新聞社)
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