2月にローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した松本第一高校2年二山治雄(にやまはるお)さん(17)=松本市=が9日、松本市のキッセイ文化ホール(県松本文化会館)で県芸術文化総合フェスティバルに出演し、帰国後初めて地元でバレエを披露した。同コンクールの最終選考と同じ「ラ・バヤデール」の踊りで会場の約1600人を沸かせた。 二山さんは、高いジャンプや指先まで神経の行き届いたポーズで魅了。「『眠れる森の美女』第3幕より」などで、一緒に同コンクールに出場した長野清泉女学院高校2年山田夏生(なつき)さん(18)=中野市=と踊り、創作バレエにも出演した。 多くの来場者が見込まれたため、公演開始前に整理券が配布された。千葉県のパート日高しほりさん(59)は、この日に合わせて帰省したといい、「感激した。(バレエダンサーの)熊川哲也さんを超えるダンサーになってほしい」と話していた。 公演の合間には、阿部守一知事が二山さんに知事表彰を、フェスティバルを主催する県芸術文化協会が二山さんと二山さんが所属する白鳥バレエ学園(本部・長野市)に協会表彰をそれぞれ贈った。 二山さんは公演後、取材に「緊張したけれど、精いっぱい踊ることができた」と笑顔で話し、「知事表彰を糧にして頑張りたい」と決意を新たにしていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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