長野市南長野の県庁9階にある県警警備1課で10日朝、金庫から犯罪の捜査に使う捜査費の現金86万5千円がなくなっているのが見つかった問題で、最後に金庫に異常がないと確認された8日午後から10日朝までに、同課では職員の出入りが少なくとも十数人あったことが11日、同課の調査で分かった。県警は、何者かが盗んだ可能性もあるとみて調べている。 警備1課によると、10日付けの異動に伴う荷物の搬出入などがあったため、8、9日は普段の休日より出入りが多かったという。同課所属の職員は60~70人程度いる。8日午前に鍵を管理する前理事官が金庫内に異常がないことを確認したという。10日午前9時ごろ、着任した現理事官が金庫内を調べ現金がなくなっているのに気付いた。 県警会計課によると、同課の捜査費は国費で、2012年度決算ベースで他の部署も含めた県警の国費の捜査費総額は約3870万円。(長野県、信濃毎日新聞社)
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