JR東日本の原口宰(つかさ)・常務鉄道事業本部副本部長(営業・観光振興担当)が13日までに都内の本社で信濃毎日新聞のインタビューに応じ、2015年3月に予定する北陸新幹線(長野経由)の金沢延伸開業の期日について、新型車両E7系による延伸区間の試運転が順調に進めば、春のJRダイヤ改正日が「一番素直な考え方だ」と述べた。 JR東によると、春のダイヤ改正は近年、3月中旬の土曜日が多く、その場合、金沢延伸開業は「15年3月14日」となる。北陸新幹線の延伸区間がJR東日本と西日本両社の管内にまたがっていることから、原口氏はJR6社が原則統一して実施している春のダイヤ改正日が延伸開業の有力日との考えを示した。 同社は、北陸新幹線用の新型車両「E7系」の長野新幹線での先行営業運転も、今月15日のダイヤ改正に合わせて始める。 延伸区間の長野―金沢間の融雪設備工事をめぐる談合事件が開業に及ぼす影響については「今のところない」と述べた。 金沢延伸開業時の詳細なダイヤは今年12月に発表する予定。北陸新幹線は、最速型や停車型、現行の長野新幹線型など四つの運行パターンがある。このため、各駅の停車本数についても「沿線の関心は高い」とし、開業半年前の9月ころに概要を発表できるように努めたいとした。 北陸新幹線長野―金沢間の整備を進める国側は、開業目標を2014年度末としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧