佐久市切原小学校6年の小林樹(いつき)君(12)が、サッカーJ2ジュビロ磐田(静岡県磐田市)の育成組織「U―15」に合格し、4月からJリーガーになる夢に向かって一歩を踏み出す。U―15は中学1~3年がそれぞれ十数人所属し、3年間練習を重ねる。ジュビロ磐田広報によると、今年4月に県内から加わるのは小林君だけ。 昨年秋の選抜会では小林君を含む18人が合格した。U―15では高校生のU―18と連携した指導を受けることができ、実績次第で中学卒業後にU―18に上がる可能性もある。 小林君は磐田市で生まれ、3歳で佐久市へ移り住んだ。そのころからボールを蹴って遊ぶようになり、小学2年で小中学生のサッカーチーム「FCシンカーズ」(佐久市)に入団。週4、5日練習し、6年になってからは中学生の練習に合流して技術を向上させた。 プロサッカー選手になる夢をかなえるため、小林君は「生まれた磐田市のチームだから1番好き」というジュビロ磐田の選抜会に参加。昨年9~11月に計4回の選考を経て合格した。今月29日に磐田市へ引っ越し、地元の中学校に通いながら指導を受ける。 ポジションはミッドフィルダーで、トップ下などが得意という。FCシンカーズ総監督で、元Jリーガーの伊藤優津樹さん(39)=佐久市=は「意外性のあるプレーが持ち味」と期待。小林君は磐田のトップチームでプレーすることを目標に掲げ、「チームメートを生かすプレーはもちろん、自分自身でゴールを狙えるところをアピールしたい」と意気込んでいる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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