県内公立高校の2014年度後期選抜(一般入試)の合格者が20日朝、一斉に発表された。全日制、定時制、多部制・単位制合わせて1万2666人が受験し、1万1707人が合格。各校には合格者の受験番号が掲示され、自分の番号を見つけた受験生が歓声を上げた。 松本美須々ケ丘(松本市)には雨の中、受験生と保護者ら約100人が集まった。午前8時半、玄関前に合格者の受験番号が載った看板が立てられると、「あったー」「よっしゃ」などと大きな声が上がった。安曇野市の沢口奈津実さん(15)は「うれしい。塾の送り迎えをしてくれた親の支えもあって合格できた」と満面の笑みを見せた。 長野吉田(長野市)でも、合格者の受験番号が張り出されると、100人余りが駆け寄った。番号を見つけた受験生同士で抱き合って喜んだり、感激の涙を流したり。長野市の三沢楓君(15)は「サッカー部に入り、勉強と両立させて楽しく過ごしたい」と新たな学校生活に期待した。 県内の全日制の合格者は、普通科が8970人、農業や工業など職業科が計1774人、理数科など特色学科が計111人、総合学科が520人。定時制は147人、多部制・単位制は185人だった。 不合格者は計959人で、前年度より81人減少。都市部の普通科で多く、松本蟻ケ崎が92人、長野と上田東がともに65人だった。受験者数が募集人員に満たなかった学科でも不合格者があり、軽井沢の普通科で7人、茅野の普通科で6人などだった。 後期選抜の受験者は、既卒者も含めた高校志願者全体の61・0%。2月の前期選抜(自己推薦型入試)では、志願者全体の34・5%に当たる7153人が受験し、4569人が既に合格している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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