年末年始に向けた縁起物のだるま作りが、松本市内で最盛期を迎えている。同市里山辺の布野恵だるま店では13日、職人8人がだるまの肌の部分を塗ったり、黒いひげを絵付けしたりする作業に追われた。 同店は年間約6万5千個のだるまを作っており、主に県内の神社や商店、企業に出荷している。高さ7・5センチ~72センチの大小19種類で、価格は380円から3万円と幅広い。「景気が悪くなると、売れ筋のだるまが小さくなる」と社長の布野康介さん(34)。売れ筋は2、3年前から徐々に大きくなり、いまは28センチのサイズ(2800円)が人気という。 出荷のピークは12月下旬。ウェブサイトで個人注文も受けており、海外から問い合わせもある。布野さんは「買ってくれた人が無事に1年間を過ごせるように願いながら作っています」。(長野県、信濃毎日新聞社)
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