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信濃町の野尻湖発掘で化石次々と ナウマンゾウの肋骨など

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 上水内郡信濃町の第20次野尻湖発掘で、ナウマンゾウなどの化石が次々と出土している。24日もナウマンゾウの肋骨(ろっこつ)など大きな骨が複数出土し、発掘を始めた21日から4日間で確認した化石は植物や貝なども含め計291点になった。湖畔北西の立が鼻遺跡一帯が野尻湖人のキルサイト(狩猟解体場)だったと証明するための貴重な検討資料として、期待を集めている。  発掘調査団によると、24日に見つかったナウマンゾウの肋骨は長さ約85センチ。この日は取り上げず、凍って壊れないように石こうで固めた。約4万5千年前とみられる地層から出土し、近くで長さ約70センチの別の肋骨や背骨も見つかった。  今回見つかったナウマンゾウなど哺乳類の化石は計59点。何らかの力で割れたとみられるナウマンゾウの骨もあり、人為的な力が加えられたと分かれば一帯がキルサイトだったとの証拠になる可能性がある。  調査団顧問で野尻湖ナウマンゾウ博物館館長の酒井潤一さん(77)=塩尻市=は「短期間で多くの化石が密集して見つかっているので、今後の発掘に期待が持てる」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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