諏訪郡下諏訪町のイオン諏訪店で23日に袋入り菓子パンを購入した男性客が「パンに針が入っていた」と店に届け出ていたことが24日、分かった。店から通報を受けた諏訪署はパンや針、包装袋を押収し、何者かが針を混入させた偽計業務妨害の疑いもあるとみて混入経路を調べている。 同署によると、男性客は23日早朝、同店でパンを購入。自宅で食べようとした際、長さ約3センチの金属製の針が入っていることに気付いたという。針を口には入れず、けがはなかった。男性の指摘を受け、店は同日午前9時前、署に届け出た。 諏訪署によると、店内のパン売り場にある監視カメラの映像に不審な人物は映っておらず、製造過程か売り場以外の場所で針が混入した可能性がある。これまでのところ、袋の表面に穴などは確認できていないという。同署や店は、パンの製造元や製造時期を明らかにしていない。 イオン(千葉市)コーポレート・コミュニケーション部によると、諏訪店では混入発覚後、同じ商品を売り場から撤去。ほかのパンについては金属探知機で確認し、通常通り販売している。ほかの商品に異常は見られないという。 金属探知機による検査は、製造元のほか、各店でも毎日実施しているが、入荷の時間や量によって全商品を検査し切れない場合もあるという。同部は「商品の管理態勢強化に努める」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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