デジタル放送の受信に必要な「B―CAS(ビーキャス)カード」を不正に改ざんしたとして、県警生活環境課と上田署は14日午前、私電磁的記録不正作出の疑いで、上田市など県内外の複数箇所を家宅捜索した。同容疑で同市の男など複数人に事情を聴いており、容疑が固まり次第逮捕する方針。B―CASカードの不正改ざんでの摘発は県内で初めて。 午前7時ごろから、同署などの捜査員10人が、同市内2カ所の時計・眼鏡店を家宅捜索してカード数枚とパソコンなどを押収し、同10時ごろに終了した。 B―CASカードは、デジタル放送を視聴するのに必要なカードで、テレビや録画機器に差し込んで使う。テレビなどを購入すると付いており、視聴制限などについての情報が書き込まれている。 捜査関係者によると、ことし夏ごろ、B―CASカードのデータを書き換えて、有料チャンネルの無料視聴期限を延長させた疑いが持たれているという。(長野県、信濃毎日新聞社)
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