長野市松岡の屋内プール「サンマリーンながの」は、3月末の閉館前最後の日曜日となった30日、大勢の親子連れや地元住民らでにぎわった。訪れた人たちは閉館を惜しみながら最後の泳ぎを楽しんだ。 波が発生するプールは浮輪に乗る子どもたちでにぎわい、1周170メートルの流水プールは水中ウオーキングに励む中高年の姿も目立った。娘と2人で来館した長野市川中島町原の黒岩勝さん(46)は高校生のころから訪れており「青春時代を思い出しながら楽しんだ」と話した。 15年ほど前から障害のある子どもら向けに水泳教室を開いてきた団体は、障害者も健常者も楽しめる水中運動の催しを開催。子どもらがプールにまいたカラーボールを拾ったり、円盤状の遊具を投げたりして楽しんだ。 市開発公社によると、プールは1985(昭和60)年10月に開館。入館者は延べ535万人余。隣接するごみ焼却施設の余熱でプールの水を温めている。プールはごみ焼却施設の再建に伴い3月末で閉鎖し、近くに建て替えて3年後に営業を始める予定。最終日の31日は入館無料にする。(長野県、信濃毎日新聞社)
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