経済連携協定(EPA)に基づいて来日し、諏訪郡富士見町の県厚生連富士見高原病院で働くインドネシア人女性2人が、日本の看護師国家試験に合格した。それぞれ3回目と2回目の挑戦で壁を突破。31日、病院で記者会見した2人は「日本の医療を学びたい」と意欲を語った。 2人は、来日して3年半のクリスマルティナ・ワヒュ・ウィダルティ(通称ティティン)さん(34)と、来日2年弱のミッキー・ヘレラ(通称ミッキー)さん(26)。 ティティンさんは母国で10年間看護師を務め、夫と長男を残して2010年に来日した。午前は病棟で看護助手として働き、午後は勉強。日本に滞在できる期限内で最後の試験となる3回目で合格を決めた。 ティティンさんは「看護師に必要な医療知識はインドネシアとほぼ同じだが、日本の社会保険制度は覚えるのが難しい。将来は祖国に老人ホームをつくりたい」。2回目の受験で合格したミッキーさんも「自分の力を試したい」と意気込んだ。 今回の国家試験では、EPAで来日した全国の外国人32人が合格。富士見高原病院は外国人看護師候補の育成に積極的で、これまでに10人を受け入れ、合格は3人となった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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