軽井沢高校（北佐久郡軽井沢町）の田沢直人校長（５５）が３１日、４月１日付で諏訪二葉高校（諏訪市）に転任するのを前に、軽井沢高のホームページにあるブログ「校長日記」の最後の更新をした。前任の内堀繁利校長（１日付で県教委高校教育課長）が始めたブログを「登校日毎日更新」と目標を掲げて引き継ぎ、「軽高（かるこう）」を発信。約束を果たし、教頭時代から通算５年を過ごした軽井沢高を去った。
３１日は「今まで積み上げてきた、軽高ならではの『改革の灯火（ともしび）』を絶やすことなく、継続をお願いします。軽井沢高校へのご支援・ご協力もお願いし、軽井沢高校での校長日記の執筆を終わりにします」とつづった。午前８時半、校長室で最後の更新をした田沢校長は「軽高のこと、生徒や先生が一生懸命やっていることが見る人に分かってもらえたと思う」と、自らに確認するように語った。
校長日記は、学校や地域での行事、出来事などを紹介し、自分の思いも織り交ぜた。２年間で５０７日書き込み、閲覧数は延べ約２１万６千件。校内でカメラを持って歩く田沢校長に、生徒が「またブログに載せるの？」と明るく話し掛けることもあった。
昨年秋、佐久地域の中学に進路講話に行った時には「（軽井沢高が交換留学をしている）グアムに行ってみたいです。どうしたら行けますか」「『校長日記』を読んでいますよ」と中学生に声を掛けられた。ブログを読んで軽井沢高を志願した中学生もいる。
後任の校長は、ともに軽井沢高を発信してきた松沢武人教頭（５３）。田沢校長は「私はブログを使ったが、発信の方法はいろいろある」と、ブログは引き継ぎ事項にはしていない。（長野県、信濃毎日新聞社）
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ブログ「校長日記」終え新天地へ 軽高の田沢さん、２年で５０７日
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