飯山市は1日、市内の独身男女が結婚した場合、仲を取り持った人に報奨金5万円を支給する事業を始める。人口が約22000人と県内19市で最も少なく、高齢化も進む地域で、「世話好きのおせっかいおじさん、おせっかいおばさん」(市いいやま住んでみません課)の人脈を生かして人口増につなげる考えだ。 いいやま住んでみません課によると、報奨金の対象は事前に「結婚仲人」として登録した人。登録した人の仲介がきっかけで結婚する男女の一方が飯山市民で、結婚後も1年以上市に住む見込みがある場合に報奨金を払う。 同課は、富山県南砺市に同様の制度があるが、長野県内では初めてではないかとしている。当面20~30人の登録を目指し、定期的に結婚仲人の情報交換会を開催。より多くの独身男女に出会いの機会を提供したいとしている。 飯山市市民環境課によると、2012年度に市に届け出があった婚姻は81組で、02年度に比べて51組減少。出生数も130人と64人減った。市は市民団体と協力し、男女に出会いの場を提供する催しを開いてきたが、「大人数でのパーティーを敬遠する、恥ずかしがり屋な人もいる」と判断。男女一対一の仲を取り持つ結婚仲人制度を設けることにした。 問い合わせは市いいやま住んでみません課(電話0269・62・3111)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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