日本気象協会(東京)は2日、既に開花した飯田市の大宮通りと天竜峡を除く県内8カ所の桜の開花予想を発表した=地図。5、6日に寒の戻りが見込まれるため、5カ所は前回予想(3月26日)より1~2日遅らせた。8カ所はいずれも平年並みという。 飯山市の飯山城址(じょうし)公園と諏訪市の高島公園は2日、大町市の大町山岳博物館、上田市の上田城跡公園、小諸市の懐古園は1日、それぞれ前回予想より遅らせた。同協会長野支店は「今週末は気温が下がる見通しだが、来週はじめごろには暖かさが回復し、県中部は桜の本番を迎える」としている。 飯田市内の桜は開花が進んでおり、6日に市内各地で桜を楽しむイベントがある。タカトオコヒガンザクラで知られる伊那市高遠町の高遠城址公園の開花は10日の予想。市振興公社の桜守、稲辺謙次郎さん(69)は「花びらがのぞくほどではないが、公園南側を中心につぼみが割れてきた」と話す。 松本市の松本城は9日の予想で、市観光温泉課は外堀沿いのソメイヨシノについて「一部のつぼみがだいぶ膨らんだ。先端もややピンク色で、順調」。10日と予想された上田城跡公園では、4日に「第11回上田城千本桜まつり」が始まる。市観光課によると桜はまだつぼみだが、担当者は「観桜客を迎える準備はしっかり進めたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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