県立こども病院(安曇野市)が本年度新設したアレルギー専門外来で2日、診察が始まった。食物アレルギーや花粉症など、さまざまなアレルギーに悩む子どもが増えていることを受け、専門的な診療体制を整えた。 総合小児科の所属で、アレルギーの専門知識がある小池由美医師が担当する。外来は月曜午後と水曜午前の週2回で、受診にはかかりつけ医の紹介状が必要。2日は、2~14歳の3人が食物アレルギーやじんましんの症状で受診した。 小池医師は、幼少期に食物アレルギーで食べられなかった食品が、成長の過程で食べられるようになることも多いとし、アレルギーの状況を正しく把握することが必要としている。同病院は6月ごろをめどに、入院して食品を食べながらアレルギー症状の有無をみる「負荷試験」もできるようにする。 原田順和院長は「現在は負荷試験を受けに県外へ行く患者も多いと知り、開設した。アレルギーへの知識を広める活動もしたい」と話している。 こども病院はほかに、診療体制の充実策として5月に眼科に常勤医を配置。耳鼻科への常勤医配置も目指している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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