故安川英昭さん、１２００人が足跡しのぶ　松本でお別れの会

　２月２５日に８２歳で死去した前県経営者協会長でセイコーエプソン（諏訪市）元社長、元会長の安川英昭さんの「お別れの会」が３日、松本市のホテルで開かれた。関係者ら約１２００人が参列し、足跡や人柄をしのんだ。 　会の実行委員長、碓井稔・セイコーエプソン社長は追悼の辞で、安川さんが手掛けてきた開発や経営改革などの取り組みを紹介し「事業の基礎を築かれたのみならず、精神的な支柱を残してくださったことに深く感謝する」と述べた。県経営者協会の山浦愛幸会長（八十二銀行会長）は「安川さんの日常の立ち居振る舞いそのものが安川さんの教えだった」と振り返った。 　安川さんは、長野市などで２００５年に開催されたスペシャルオリンピックス（ＳＯ）冬季世界大会や、松本市で毎年夏に開かれるサイトウ・キネン・フェスティバル（ＳＫＦ）松本の運営にも深く関わった。お別れの会では、ＳＯ日本名誉会長の細川佳代子さんが弔辞を述べ、ＳＫＦ松本総監督の小澤征爾さんも参列した。祭壇は花で表現された腕時計と諏訪湖、八ケ岳で彩られ、参列者が次々に献花していた。（長野県、信濃毎日新聞社）