長野大(上田市)は3日、本年度の入学者が309人となり、定員が300人になった2009年度以降で初めて定員を上回ったと明らかにした。大学側は、社会福祉士などの資格取得支援や地域に密着した活動に力を入れたことで評価が高まったとみている。 入学者の学部別内訳は、社会福祉133人(定員150人)、環境ツーリズム83人(同75人)、企業情報93人(同)。 長野大は11年度、就職対策として、学部に関係なく希望者が受講できる「特別コース」を導入。「公務員」「教員養成」など5種類あり、担当教員によるゼミや予備校講師を招いた授業を行っている。社会福祉士の試験対策は授業時間外も教員が対応。昨年度の合格率は61・7%で、全国平均の27・5%を大幅に上回った。学生が上田市内などでボランティアやまちづくりに関わるカリキュラムも組んでいる。 野原光(ひかり)学長は「学生の姿を見て、地域の方々が大学に興味を持ってくれたのではないか。今後もさらに教育内容を見直したい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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