信州大(本部・松本市)は4日、松本市総合体育館で入学式を開いた。8学部計2181人(編入生含む)が入学。スーツ姿の入学生たちは背筋を伸ばして式に臨んでいた。 山沢清人学長はあいさつで、STAP論文に不正があったとされる問題などを念頭に、「最先端研究の信頼が揺らいでいる」とし、学生らに「社会を導く人材として、常に自分の社会的責任を考えて学んでほしい」と求めた。 新入生代表で工学部電気電子工学科の小山翔留(かける)さん(18)=松本市出身=は「期待や希望に満ちている。現代社会の問題に対処し貢献できるよう、研究に取り組みたい」と決意を述べた。 式では出席者全員で、信大の前身の一つである旧制松本高校の代表的な寮歌「春寂寥(せきりょう)」を歌った。この日は信大松本キャンパスにある大学院研究科の入学式もあった。大学院には本年度、全8研究科に計700人が入学した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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