諏訪広域圏6市町村の4月1日時点の推計人口(速報値の合計)が19万9450人となり、20万人を割ったことが4日、各市町村への取材で分かった。国勢調査と毎月人口異動調査に基づく諏訪圏の推計人口が高度成長期後半の1978(昭和53)年に初めて20万人を超えて以降、大台を割り込むのは初めて。
4月1日時点の人口は、岡谷市が前月比190人減の5万838人、諏訪市が172人減の4万9968人、茅野市が97人減の5万5515人、諏訪郡下諏訪町が36人減の2万786人、富士見町が62人減の1万4901人、原村が4人減の7442人。この1年間では、6市町村全体で約1400人減少した。
5年に1度の国勢調査の推移を見ると、諏訪湖周の岡谷市や下諏訪町は1970~80年代から人口減少が始まり、減少の幅も大きい。諏訪市は2000年代前半から減少に向かった。八ケ岳山麓の茅野市、富士見町、原村は2000年代前半まで移住者などで人口が増えていたが、後半からは減少に転じている。
各市町村は、空き家物件をあっせんするなどの移住者対策や子育て支援、企業誘致などに力を入れる。ただ、製造業が主力の諏訪地方では、大手製造拠点の海外流出に伴う空洞化も人口動態に影を落としているとみられる。
1日時点の県内推計人口の確定値は県が30日に発表する予定。(長野県、信濃毎日新聞社)
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諏訪圏 人口20万人割れ 1978年の大台超え以降で初
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