長野市鬼無里の奥裾花自然園に通じる唯一の林道大川線で土砂崩落が起きていたことが分かり、４日、林道を管理する市の森林整備課員ら２０人が現地を調査した。崩落現場は奥裾花自然園入り口から南に１０キロほどの場所で、土砂や樹木が完全に道をふさいでいる。同課は「斜面の崩壊が続いている」として開通のめどは立たないと説明。自然園は今季の開園日を２６日に予定しているが、開園の見通しも立っていない。
３月２９日朝、土砂崩落した現場から約３００メートル北にある奥裾花ダムを管理する県裾花ダム管理事務所の職員が発見。崩れた斜面は幅約２０メートル、高さ約６０メートル。同日中にいったん重機で路面の土砂を取り除いたが、３１日に確認したところ、再び土砂が崩落して林道を埋めていたという。
裾花川の源流部にある奥裾花自然園の一帯は、林野庁の「水源の森百選」に選ばれている。５月から６月上旬にかけて咲くミズバショウの大群落があり、市観光振興課によると年間約２万人（２０１３年度）の観光客が訪れる。（長野県、信濃毎日新聞社）
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長野市鬼無里 林道で崩落 奥裾花自然園への唯一の道
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