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果樹が心配、氷点下の春 県内12地点で2月中下旬並み

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 寒気を伴う気圧の谷が上空を通過し、6日の県内は計30の観測地点の半数以上で最低気温が氷点下となった。日中の気温も上がらず、一部地域では雪が降った。最高気温は長野で平年を9・2度下回る5・7度など、12地点は2月中下旬並みだった。昨年4月の凍霜害で大きな打撃を受けた果樹農家の中には、畑を見回る人もいた。  飯田では6日未明に平年を3・5度下回る0・5度を観測。5日夜から雨や雪が降ったため、飯田市座光寺の果樹農家(74)は6日にリンゴの枝を見て回った。「つぼみがもっと膨らんでいたら、駄目になっていたかもしれない」とほっとしていたが、「これから数日間は放射冷却による冷え込みが心配だ」とも話していた。  県下伊那農業改良普及センター(飯田市)によると、6日夕までに農作物被害の目立った報告はない。  スイカ産地の松本市波田では、低温で苗が枯れるのを避けるため、予定した定植作業の開始を6日から7日に延期した農家もあった。松本ハイランド農協(松本市)波田地区営農センターの担当者は「昨年の教訓から、畝の保温用シートを二重にするなど、低温対策に力を入れる農家が増えている」と話していた。  千曲市森、倉科地区では4日にアンズの開花宣言が出たが、ちくま農協(千曲市)あんず部会によると、6日は凍霜害の危険温度にならず、農家らに対策は促さなかった。  長野地方気象台によると、7日の主な地点の予想最低気温は軽井沢が氷点下5度、長野、松本、諏訪が同2度、飯田が同1度。この先1週間の予想最低気温は、平年並みか平年より低い見込み。(長野県、信濃毎日新聞社)


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