諏訪地方の有力メーカーが一堂に会する工業展「諏訪圏工業メッセ」が15日、諏訪市湖岸通りの旧東洋バルヴ諏訪工場跡地で始まった。17日まで3日間の日程で、諏訪地方の6市町村や県などでつくる実行委員会が主催。11回目のことしは世界経済の減速傾向が強まる中、過去最多となる337の企業・団体が出展した。それぞれが技術力を訴え、受注の開拓を目指す。 開会式に阿部守一知事や地元市町村長ら約160人が出席。主催者を代表して副実行委員長の藤森郁男・諏訪商工会議所会頭があいさつし、「社会経済のグローバル化で、製造業を取り巻く環境は大変厳しい。ものづくりの集積地である諏訪の中核技術を活用し、新たなビジネスチャンスをつかんでほしい」と呼び掛けた。 各企業のブースには、独自のノウハウで加工した微細な精密部品、メッセに合わせて開発した機械設備など多彩な製品が並ぶ。諏訪郡下諏訪町の金属加工メーカー会長(70)は「輸出の低迷で、2008年に起きたリーマン・ショックの時のように受注が落ち込んでいる。この3日間で浮上のきっかけをつかみたい」と話していた。 特別共催の信濃毎日新聞社もブースを開き、新聞作りの体験コーナーを設けている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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