小諸市の柳田剛彦市長と県厚生連の盛岡正博理事長は16日、小諸厚生総合病院を現市庁舎敷地へ移転、運営する基本協定書に市内で調印した。敷地一帯では今後、市が新市庁舎を建設し、現市庁舎を解体。その後、県厚生連が新病院を建設する。協定書は病院完成を2016年4月までと定めたが、ことし4月の市長選後に市庁舎整備が中断しており、病院完成は延びる可能性もある。 基本協定書によると、市と県厚生連は協力し、入院や手術が必要な患者を受け入れる同病院の2次救急医療態勢確保を目指す。市が敷地を県厚生連に無償貸与するほか、30億円を限度にした補助金交付なども盛った。県厚生連は、都市機能を集約して利便性を高める「コンパクトシティ」づくりに協力する。 調印式で、柳田市長は「2次救急医療を担う小諸厚生をなくしてはならないと、庁舎敷地での再構築を決断した。より良い病院となるよう地域住民が一体で支援していかなければならない」とあいさつ。盛岡理事長は「大きな責任を負うことになり、身が引き締まる思い」と話した。 式典後の会見で、小泉陽一院長は病床数を255床で検討していることも説明した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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