上伊那地方の沿道には例年同様、多くの駅伝ファンが詰め掛けた。伊那市の伊那中継点では、地元高校の陸上競技部員が補助員として参加。駒ケ根市を走る20区では、上伊那チームの順位を上げようと懸命に走る同市東中学校陸上部の選手を部員の声援が後押しした。 伊那中継点ではここ数年、伊那弥生ケ丘、伊那西(ともに伊那市)、上伊那農業(上伊那郡南箕輪村)の3高校の陸上部員が補助員を務めており、この日は約20人が参加。観客が車道に出ないよう注意したり、たすきを渡した選手を誘導したりした。 上伊那チームは、同中継点から上伊那郡宮田村までの18区を伊那弥生ケ丘高2年の宮脇拓海(たくみ)君(17)が走り、区間4位。補助員を務めた同校陸上部1年の森川知生(ともき)君(15)は「応援する余裕はなかったが、大会に関わることができて良かった。いつか自分も県縦断駅伝に出てみたい」。 20区では、駒ケ根市東中3年の島龍之介君(15)が区間2位の力走。「仲間の声が聞こえ、並走する姿も見えて、頑張れた」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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