日本維新の会が衆院選長野2、3区での候補擁立を決めたことが20日、複数の関係者への取材で分かった。2区は「維新政治塾」元受講生で安曇野市の会社役員、百瀬智之氏(29)、3区は東京都内の公認会計士、井出泰介氏(44)。21日にも公認候補として正式発表される見通しだ。 日本維新の県内での擁立が明らかになるのは初めて。複数候補の擁立が決まり、県内選挙情勢に大きな影響を与えそうだ。3区では、維新と選挙協力を進めるみんなの党の新人井出庸生氏(35)が出馬を予定するが、維新の松井一郎幹事長は20日、報道陣の取材に「(みんなの党候補と)当たる所もある。爽やかに戦いたい」と述べた。 百瀬氏は安曇野市出身、松本深志高校卒、上智大大学院法学研究科修了。現在、同市や東筑摩郡山形村で学習塾を経営している。維新塾の受講を6月に終えた後、維新が掲げる教育改革などを学ぶ任意の政治塾「アップルズ」(松本市)を発足させた。維新の候補者公募に応じていた。 同氏は取材に「地方分権を進め、地方から国の仕組みを立て直したい。若者の政治離れが叫ばれる中、20代で出馬する意義は大きい。全力で頑張る」と述べた。 一方、維新が1区で擁立する方向だった長野市の会社役員、橋本将之氏(32)は最終面接後、家族の反対もあって辞退した。 維新の北陸信越ブロック長の阿部賞久大阪府議はこれまで、長野1~5区全てへの擁立を目指す考えを示している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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