衆院解散で引退した長野3区の民主党、羽田孜元首相(77)の後継として、孜氏元秘書で佐久市・北佐久郡選出の県議寺島義幸氏(59)=北佐久郡立科町=の擁立が21日、決まった。元首相の後援会「千曲会」が同日午前、上田市内で開いた正副会長会で寺島氏に出馬要請することを決定。関係者によると、同氏は周辺に立候補の意向を伝えた。党県連は正式決定を受け、党に公認申請する方針だ。 正副会長会の後、佐藤圭司会長(74)が記者会見し、全会一致で寺島氏に立候補を要請すると決めたと説明。党の世襲制限を受けて3区からの出馬を断念した元首相の長男羽田雄一郎国土交通相(45)=参院県区=も会見に同席し、「寺島県議は(祖父の)武嗣郎(ぶしろう)の介護をしていただき、父の思いも理解してくれている。私の兄貴分でもあり、ぜひ出馬要請を受けてもらいたい」と話した。 寺島氏は21日、信濃毎日新聞の取材に「きょう千曲会の佐藤会長から会の総意として出馬要請を受けた。身に余ることで、後援会とよく相談して速やかに結論を出したい」と述べた。同氏は成城大卒。孜氏秘書を経て1991年の県議選で初当選。現在6期目で、2010年3月から11年4月まで議長を務めた。 長野3区では他に、いずれも新人の自民党木内均氏(48)、共産党岩谷昇介氏(59)、みんなの党井出庸生氏(35)が出馬を表明。日本維新の会が21日午後、東京都内の公認会計士井出泰介氏(44)の擁立を発表する予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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