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信学会 石巻の中3を学習支援 講師派遣、冬期講習も

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 学校法人信学会(本部・長野市)が、昨年3月の東日本大震災で被災した宮城県石巻市で、市内の中学3年生を対象にした無償の学習支援を始める。教材を提供するほか、講師も派遣し、24日から来年3月まで毎週土、日曜に授業をする。年末年始の冬期講習や市内中学校を対象にした模擬試験も行う予定だ。  「本業で被災地を支援したい」という2年目の取り組み。被災により学習塾に通う経済的な余裕がなかったり、仮設住宅に住んでいたりする生徒を募集したところ、定員80人に57人が応募した。授業は同市の石巻専修大と市労働会館を会場に土、日曜の午後に2~3時間、5教科で行う。  数学と英語は信学会の講師らが現地へ出向いて担当し、国語、理科、社会は上田市の信学会ゼミナール上田駅前校の授業を録画した動画をタブレット型端末に配信する。この端末を提供する通信会社KDDI(東京)などが事業に協力する。  18日に石巻専修大で開講式を開き、信学会の市川雅朗(まさお)理事長らがあいさつ。受講生はタブレット型端末の操作方法を学んだ後、早速英語と数学のテストを受けた。  事業のチームリーダーを務める信学会の阿久津朋大(ともひろ)さん(41)は「子どもたちの期待の高さを感じた。生活が不自由な上に高校受験という大きなイベントが重なる受験生を支えたい」と話す。  昨年度は昨年11月末からことし3月初旬まで実施した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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