Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

FDA札幌・福岡線「片道1万円」 1~2月平日9日間

$
0
0

 フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は21日、県営松本空港(松本市)発着の札幌、福岡の2路線について、来年1月22日~2月7日の平日計9日間、一部座席で片道1万円の「特別割引」(特割)運賃を導入すると発表した。両路線に限定した割引運賃を導入するのは初。格安航空会社(LCC)の参入など国内路線の競争が激化する中、FDAは今回の反応も見つつ、松本発着便の需要喚起策を探っていく方針だ。  特割運賃は「ありがとう信州『45割』」の名称で、対象日は来年1月22~24日、同29~31日、2月5~7日のいずれも火~木曜。搭乗の45日前までにFDAホームページや旅行代理店で予約、購入する。1月22日分は11月22日の発売。提供座席数は便ごとに異なるという。  両路線とも現在の普通運賃は3万2800円。現行の割引運賃は、45日前までに予約する「45割」が最も安く、札幌線が1万9800円、福岡線は1万6800~1万7800円。特割はこれより4~5割安い。  国内路線ではことしに入り、日本航空系のジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)や全日空系のエアアジア・ジャパン(同)などのLCCが成田空港などを拠点に相次いで参入。成田―札幌間では最安で片道5千円前後の運賃を売りにしている。  また、国内線で県内客の利用が多い羽田空港発着路線では、スカイマーク(東京)が札幌便を最安で片道1万円台(来年1月中)に設定。FDAの特割運賃導入は、こうした県外空港発着便との競合を意識した面もありそうだ。  航空経営研究所(同)の森崎和則主席研究員は「LCCは全座席を格安で売り出しておらず、限られた席を目玉商品的に破格値で売り出すのが手法」と指摘。FDAの鈴木与平社長は今月中旬の会見で「LCCのような柔軟な料金の考え方を積極的に取り入れたい」と話している。  FDAは、特に冬場の利用が落ち込みがちな札幌線の需要掘り起こしを念頭に、一部座席を格安で売り出す手法を今後も検討していく構え。今回は「そのための一つの検討材料にしたい」(企画部)と位置付けている。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>