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上高地の観光バス規制 来季は7日多い計39日間

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 環境省松本自然環境事務所(松本市)は22日、北アルプス・上高地(同市安曇)への観光バスの乗り入れを7~10月に規制する日数について、来年はことしより7日多い計39日間とする方針を、松本市で開いた上高地自動車利用適正化連絡協議会交通対策検討小委員会に示した。委員の市側や宿泊業者らは了承したが、これ以上規制日を増やすと観光客が減りかねないとの不安も漏れた。  同事務所の案によると、来年は9月の土日と祝日は全て規制日とする。近年は規制日を避けて乗り入れる観光バスが増え、渋滞が目立つため―などとしている。  上高地へは県道上高地公園線が唯一のアクセス道だが、規制日は長野県側からの観光バス利用者は環境省が今夏に試験運用を始めた沢渡ナショナルパークゲート(松本市安曇)でシャトルバスに乗り換える必要がある。乗り換え時に自然利用のマナーを伝えられる利点があるが、乗り換えの手間やシャトルバス運賃が客の負担増となった。  宿泊業者の委員らはこの日、上高地では冬季営業ができず、近年は日帰り客も目立つため規制日増の影響は大きいと指摘。「客が減少傾向で、多くの業者は不安を感じている」との発言もあった。同事務所の森一弘所長は再来年以降の規制について、取材に「経済状況など見て地元と合意形成を図りたい。当面は39日間とする」と述べた。  同事務所はこの日、観光バス利用客ら3千人を対象に、ことし10月に実施したアンケートの結果も公表。回答した850人(回収率28・3%)のうち、観光バス規制に「賛成」は96・5%に上った=グラフ。賛成した人のうち、規制について「現状維持」とした人は71・3%で、「通年で実施」(17・3%)、「長くすべきだ」(11・4%)を上回った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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