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力強い児童の「見え」に歓声 「下條歌舞伎」定期公演

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 下伊那郡下條村に約300年前から伝わる「下條歌舞伎」(村無形民俗文化財)を伝承する下條歌舞伎保存会による年1回の定期公演が23日、村コスモホールで開かれた。小学生と中学生、大人がそれぞれ1幕ずつ上演。集まった村民ら約500人が伝統芸能を楽しんだ。  村こども歌舞伎教室に所属する下條小学校の2、3、5、6年の児童ら9人は、別々の主君に仕える三つ子が争う演目「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)車曳(くるまびき)の段」を上演。化粧をして着物姿になった児童たちは堂々と演技。終盤で三つ子役の3人が力強く見えを切ると、観客から「いいぞ」の歓声。盛んにおひねりが飛んだ。三つ子の1人「梅王丸」を演じた同小6年の細田雅敬(まさとし)君(11)は「見えを切るところでは手を大きく上に挙げることを心掛けた。中学生になっても歌舞伎を続けたい」と話した。  中学生は「奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)三段目袖萩祭文(そではぎさいもん)の段」、大人は「絵本太功記(えほんたいこうき)十段目尼ケ崎(あまがさき)の段」を上演した。  同保存会は昨年、40周年を迎えた。自らも三味線で参加した会長の小池恒久さん(80)は「皆、思いを新たに取り組んだ。子どもたちもせりふと動作のタイミングが良く、素晴らしい出来」と語った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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