下水内郡栄村が、昨年3月の県北部地震で家を失った人向けに造っている村営住宅がほぼ完成した。23日は応急仮設住宅に身を寄せている人らが、26日の入居開始を前に荷物の運び込み作業を始めた。 村は8集落に計31戸分の村営住宅を造っている。間取りはいずれも3DKで、木造2階建ての1棟に1~2戸が入る。 村によると、村内2カ所の応急仮設住宅で暮らしている40世帯のうち、27世帯が村営住宅に移る。残りのほとんども、自宅再建が終わるなどの理由で年内の退去を予定している。県は今月末から応急仮設住宅の解体を進める。 この日、自宅があった森集落の村営住宅に、応急仮設住宅から布団や衣類を運び込んだ広瀬房子さん(84)は、「自分のような高齢者が村で住み続けられるようにしてくれてありがたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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