民主党県連は25日、党本部職員の新人花岡明久氏(33)=東京都中野区=を衆院長野5区に擁立すると正式発表した。花岡氏は長野市で記者会見し、「古い世襲政治、利権政治を食い止める。右傾化する自民党に政権を戻してはいけない」と主張した。 同党は同日、花岡氏と3区の新人寺島義幸氏(59)を含め衆院選の第2次公認候補を発表。県内は全5選挙区への擁立が決まった。 花岡氏は「2030年代の原発ゼロ」を掲げる党の脱原発方針について「歯を食いしばってでも実現させる」と強調。社会保障と税の一体改革を進め、「将来世代のため安心な社会をつくる」と述べた。取材に、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加は支持する姿勢を示す一方、「交渉結果から国益に沿うかどうかで判断すればいい」とした。 花岡氏は長野市出身。千葉商科大卒。2007年から務めている党職員は公示前に退職し、飯田市に住所を移すとした。在学中の明治大公共政策大学院は来春、修了見込みとしている。 5区は公示前勢力順に、自民党元職宮下一郎氏(54)、国民の生活が第一前職加藤学氏(43)、共産党新人三沢好夫氏(68)、社民党新人池田幸代氏(40)が出馬を予定している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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