東筑摩郡麻績村は本年度、村独自の子育て支援策として、ことし4月以降に産まれた子どもを対象に、3歳になるまで育児支援金を支給する制度の創設を固め、26日に村議会に説明した。子育て支援策としての現金支給は、国が「子ども手当」として導入したが、市町村による世帯への現金支給制度は珍しい。 村によると、育児支援金は保育園に入る前までの子育て支援態勢を強める目的。第1子が年1万円ずつ、第2子は年5万円ずつ、第3子以降は年10万円ずつを支給する。子が3歳までの誕生日を同村で迎えることを条件とした。 このほか、出産祝い金として第1子と第2子が5万円、第3子以降には10万円をそれぞれ支給する方針も決めた。保護者が村在住で1年間は出生児と村内に暮らすことなどが条件となる。 村は関連費用80万円を盛った本年度一般会計補正予算案を12月定例会に提出する。 同村で昨年度生まれた子どもは4人。村は昨年度から、村営の若者定住促進住宅を整備するなど子育て世代の移住や定住の促進を図っており、高野忠房村長は「何とか子どもの数を増やすことにつながればいい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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