諏訪地方6市町村は、現状では本籍地の役所でしか受け取れない戸籍謄本と戸籍抄本について、6市町村内に本籍がある人なら6市町村のどの役所でも受け取れる広域交付サービスを来年2月から始める。近隣市町村に勤める人などの利便性を高める狙いとしている。 6市町村でつくる戸籍住民基本台帳事務協議会が28日、発表した。同協議会によると、本籍のある市町村の役所窓口に、他の5市町村に住む人が戸籍謄本・抄本を受け取りに来たケースが、ことし8月だけで236件あったという。 諏訪地方は6市町村内で本籍地、居住地、勤務地が分かれる人も多いといい、年間約850件のサービス利用を見込んでいる。 戸籍謄本・抄本の交付は、各市町村が相互に事務を委託する方式を採用。各市町村にある電子公印を用いた高性能ファクスで送受信する。450円の交付手数料は、交付する市町村の収入とする。(長野県、信濃毎日新聞社)
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