木曽郡木曽町の日義地域自治協議会の部会口座から公金を着服したとして、地検松本支部は14日、同町三岳の元町教育委員会日義教育事務所係長、田口俊久容疑者(47)=懲戒免職=を業務上横領の罪で地裁松本支部に起訴した。 起訴状などによると、田口被告は同協議会教育文化部会の事務局職員として会計を担当していた2010年4月、同部会名義の口座から現金40万円を、同7月には20万円を、それぞれ払い戻して横領したとしている。 捜査関係者によると、同被告は起訴内容を認めている。逮捕時の容疑では着服した現金は50万円としていたが、長野地検は「捜査の結果、60万円と認定した」と説明。動機は「自己の用途に使う目的」とするにとどめた。 田口被告は、教育文化部会の会計で発覚した不足金を穴埋めするため、木曽郡内6町村の助成で運営する郡公民館運営協議会の口座から計約60万円を流用した疑いも持たれており、木曽署などが調べている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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