松本市の国宝松本城本丸庭園と松本城公園で1日、住民有志でつくる松本古城会の会員や造園業者ら計約60人が、雪や寒さから樹木を守る「冬囲い」をした。本格的な寒さの中、冬支度の作業が急ピッチで行われた。 この日の松本市内は雪が激しく降ったり、晴れ間がのぞいたり。同会員らが作業した午後の気温は3度台と冷え込んだ。同会婦人部のメンバーらが40本余のボタンの枝をひもでまとめ、わらを編んで作った「わらぼっち」を丁寧にかぶせて枝を保護した。 20年以上活動を続ける同市の小坂仲子さんは「冬囲いをしないと年を越せない。自分たちの庭のように愛着があるお城。これからも市民で育てていきたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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