長野駅前の飲食店でガス爆発　店員けが　ボンベ廃棄作業中

　２日午前２時５０分ごろ、長野市末広町の再開発ビル「Ｎａｃｓ（ナックス）末広」１階にある飲食店「酒菜蔵いち長野駅前店」でガス爆発があった。長野中央署や市消防局中央消防署によると、カセットこんろの使用済みガスボンベを廃棄するため、店内でガスを抜く作業をしていた同店のアルバイト男性（２０）が左手や左足に軽いやけどを負った。店内には他に客４人と店員３人がいたが、けがはなかった。 　長野中央署などによると、男性は店の奥にある厨房（ちゅうぼう）で缶切りを使ってガスボンベの底に穴を開けていた。爆発前に４～５本の作業を終えており、穴を開ける際に火花が出て引火した可能性があるという。 　同店は爆発時の爆風で、合板の外壁（縦２・６メートル、横２・５メートル）や看板などが破損し、歩道に散乱した。近くを通り掛かった男性会社員（３１）は「こんなに壁が吹き飛ぶなんて…」と驚いた様子。ＪＲ長野駅に近い同店には何度も訪れているといい、「歩行者や客にけががなくてよかった」と話していた。（長野県、信濃毎日新聞社）