趣味で野菜作りに取り組む上田市民らが参加する「上田菜園クラブ」は3日、自分で手掛けた作物を見せ合い意見を交わす「生産物展示会」を、同市国分の信州うえだ農協グリーンファーム中央店で開いた。50人余が持ち寄った自慢の白菜、ニンジン、ジャガイモがテーブルにずらり。直径20センチほどの聖護院(しょうごいん)大根や太く真っすぐ伸びたネギに、「すごい」と歓声が上がった。 全員で一緒に1品ずつ見て回り、それぞれの出品者が「昨年、キビはほとんどスズメに食べられてしまったので、ことしは防護ネットを付けた」などと工夫した点を紹介した。クラブが月1回開く勉強会で講師を務める同市常磐城6の家庭菜園アドバイザー山宮君夫さん(78)も参加。「落花生は(寒い上田で)作るのが難しいのに、上手にできた」「ここまで大きく立派な白菜はなかなかない」などと講評した。 白菜を持参した同市真田町本原の主婦金井弘(こう)さん(74)は「とても勉強になった。もっと別の品種にも挑戦したくなった」と話した。 同クラブは「せめて自分が食べるものは自分で作ろう」と、初心者が2007年に結成。展示会は年1回企画している。この日持ち寄った野菜は、同市住吉の知的障害者支援施設「宝池(ほうち)住吉寮」に贈った。(長野県、信濃毎日新聞社)
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