下伊那郡阿南町阿南第一中学校の2年生の体育の授業で5日、空手道が始まった。学習指導要領の改定に伴い本年度から中学1、2年の体育の授業で武道が必修となり、同校では1年生が剣道、2年生は空手道に取り組む。県教育委員会スポーツ課によると、県内の公立中学校で空手道を導入したのは同校のみ。初日は生徒28人が礼の仕方や立ち方などを学んだ。 県空手道連盟常任理事で、阿南高校(阿南町)空手道部監督でもある勝岡充さん(56)が講師を務める。 この日は、勝岡さんが空手道の歴史などを説明した後、同高空手道部員3人が拳での突き、蹴り、組み手などを実演。生徒たちは左足を前に踏み出す立ち方などを学んだ。児玉純哉君(13)は「礼儀がしっかり身に付くよう頑張りたい。組み手などが楽しみ」と話していた。 空手道の授業は来年1月下旬まで計14回を予定している。組み手や3人一組による形なども学ぶ。空手道の導入を同中に打診した勝岡さんは「礼儀を重んじるとともに、伝統の武道に関心を持ってほしい」と話す。(長野県、信濃毎日新聞社)
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