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猟銃所持許可証偽造の疑い 佐久署員を書類送検

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 県警生活環境課は6日、猟銃などの所持許可証を署長の決裁を受けずに県公安委員会印を押して偽造、交付したとして、有印公文書偽造・同公使の疑いで、佐久署生活安全課の男性巡査長(29)の書類を長野地検に送った。監察課は同日、この巡査長を減給10分の1(3カ月)の処分とし、上司4人に訓戒と注意の措置をした。  県警の警察官による事件、不祥事は4月以降相次いでおり、懲戒処分はこれまでに免職3人と減給1人。免職3人は、強制わいせつ致傷容疑などで逮捕された元千曲署巡査長と、県警OBの探偵業者に車両使用者の個人情報を漏らしたとして愛知県警に地方公務員法違反などの疑いで逮捕された元松本署梓川駐在所主任の巡査部長と元須坂署小布施町交番主任の巡査部長。盗撮しようとしたとして県迷惑防止条例違反容疑で書類送検された岡谷署岡谷駅前交番主任の巡査部長は減給10分の1(6カ月)の処分で、依願退職した。  今回送検された巡査長の容疑は7月中旬から9月上旬、8人17件の猟銃・空気銃所持許可証を、許可権限がある佐久署長の決裁を受けずに、県公安委員会印を押して偽造し、申請者に交付した疑い。  同課によると、許可証は銃の新規所持や、3年に一度の更新の際に発行される。拳銃の管理状況を本人などに確認した後、署長の決裁を受け、担当者が県公安委員会印を押して交付する。  この巡査長は3月下旬から同署生活安全課で銃砲や古物商の認可などの事務を1人で担当。9月に巡査長に代わって職務をした署員が見つけた。その後の調査で巡査長は478件の許可証を交付し17件が偽造だと分かった。  巡査長は、許可証の発行手続きが間に合わず、遠方から署に来た人に渡せないのは申し訳ないと考え、偽造したと供述しているという。  監察課は、公印の管理や業務の処理状況を確認する責任や監督責任が上司にあると判断。同署生活安全課長を本部長訓戒、副署長を所属長訓戒、署長を本部長注意、同課係長を所属長注意とした。  臼田勝信・首席監察官は「警察職員が許可事務の重要性を再認識し、適正な事務処理に当たるようあらためて指示する」とコメントした。(長野県、信濃毎日新聞社)


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