小諸市が建設していた同市図書館の臨時図書館(大手2)が、9日開館した。相生町3の旧図書館が老朽化のため10月15日に閉館しており、新図書館が完成するまでの「代役」だ。新図書館は2014年以降に完成予定。臨時図書館の建物をその後どう利用するかは現在検討中という。 臨時図書館は鉄骨平屋建て約480平方メートル。用地は店舗跡地を市が買い取った。バリアフリーのトイレなどを導入し、建設費は約4千万円。旧小諸図書館の蔵書の一部を移し、約6万4千冊(開架は約5万2千冊)を備える。森泉浩行図書館長(52)は「臨時図書館では、本の分かりやすい分類方法などを試したい。多くの市民に利用していただきたい」と話した。 小諸市田町の同市芦原中3年、箕輪朋晃君(15)は旧図書館をよく利用していたといい「(約2カ月間)図書館がなかったので少し寂しかった。臨時図書館は旧図書館よりきれいで暖かいから、いっぱい利用したい」と話した。 旧図書館では15~23日、「さよならフェスタ」としてリサイクル本市や写真展などを開く。(長野県、信濃毎日新聞社)
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