造形やペイントアートで活躍する県内外の芸術家3人が塗装した諏訪湖の足こぎ用ボートを展示する「ビジュアルアート展 スワビジュアル」が18日、諏訪市の高島公園で始まった。諏訪、岡谷両市、諏訪郡下諏訪町の各商工会議所などでつくる実行委員会が9月末まで開いている「諏訪湖周まちじゅう芸術祭」の一環。3人はスワンとパンダのボート計3隻を1人1隻ずつ、独創的な作品に仕上げた。 カスタムペインター倉科昌高さん(49)=大町市出身、東京都多摩市=は御柱祭を題材に大木の木目を表現。温泉や八ケ岳連峰などのマークをちりばめ、「諏訪地方の自然や観光など多彩な魅力を表した」という。エアブラシアーティスト「ESHIMASA。(えしまさ)」さん(横浜市)は、白地に流れる黒色の模様で生命力を描写した。 現代美術作家の中村哲也さん(44)=諏訪郡下諏訪町=は、着目する色によって模様が異なって見えるデザインを採用。「単一的な色調のボートを普通と異なる見方で表現した。展示会を通じてアートが身近になってほしい」と話していた。 ボートは30日まで高島公園、31日~9月10日に下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館の庭、同11~20日に諏訪市原田泰治美術館の庭で展示する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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