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放射線研究に高い評価 エクセラン高生26日東京で発表

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 「放射線」をテーマに昨年度から学習を続けてきた松本市里山辺のエクセラン高校環境科学コース3年生13人が、26日に東大工学部(東京都文京区)で開く「放射線等に関する課題研究活動の成果発表会」(文部科学省主催)で発表する全国8校に選ばれた。放射性物質を「社会の中でどう扱ったらいいか」を考え積み重ねてきた一般市民へのアンケートや新聞記事の調査が、高く評価された。  同校は、文科省が2006年度から講師料補助などをする「放射線等に関する課題研究活動の支援事業」にことし初めて応募し、研究報告書を提出。「広範な情報収集と分析をしている」との評価を受け、参加47校から発表会で発表する学校に選ばれた。  生徒たちはことし8月、長野市で開かれた信州環境フェアで、来場者を対象にアンケートを実施。エネルギー、医療など6項目を選択肢とし、放射線の「不安視する利用分野」を聞いた結果、67%が原発を含む「エネルギー分野」を挙げた。同時に、そのうちの約1割は「期待する利用分野」も「エネルギー分野」と答えていた。研究報告書では「不安だけれど期待せざるを得ない」心理があると分析。「発電方法やエネルギー消費量について情報を集めて考える必要がある」とした。  生徒たちは、市民らが持ち込む食品の放射能測定をしている信大生有志の「Teamめとば」メンバーや、原発事故で松本市に避難した人からも話を聞き、食の安全確保策や事故の影響の深刻さについて考えている。富沢公輔君(17)は「放射線は僕たちが長く付き合わなければならない問題。関心を持ち続け、知ろうとすることが大切だと伝えたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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