上田市中之条の上田千曲高校で１２日午前１時５分ごろに起きた火災は、管理棟と呼ぶ２階建て校舎の２階にある定時制職員室の壁と天井計約６６平方メートルを焼き、約４５分後に消し止められた。けが人はいなかった。上田署と上田広域消防本部は同日午前９時から実況見分を実施。職員室内の壁際に置いてあった、食品などを温める保温器具につないでいた延長コードの差し込み部分が火元とみて、原因を詳しく調べている。
同校は同日、臨時休校とし、教職員が対応に追われた。
同校によると、保温器具は定時制の生徒たちの弁当を温める際に使用。冷蔵庫、電子レンジの隣に置いてある。延長コードは保温器具だけにつないであり、いつごろから使用していたかは分からないという。管理棟は敷地内の南側にあり、鉄筋コンクリート造りで１９７５（昭和５０）年の建築。図書室や校長室もある。１１日午後１０時すぎに教員が帰宅して以降、校内には誰もいなかったという。
出火時は同消防本部の消防車など１０台ほどが出動。定時制職員室の窓から黒い煙が立ち上った。
同校では昨年１０月、平屋の機械科実習棟工具室の天井と壁計約４平方メートルなどを焼く火事があった。（長野県、信濃毎日新聞社）
↧
職員室の壁・天井焼く 上田千曲高火災 電気コード漏電か
↧