南アルプス仙丈ケ岳(3033メートル)へ登山に出掛けたまま帰らない浜松市の兄弟の捜索は12日早朝から再開し、11日に6合目付近で倒れているのが見つかった男性1人が県警ヘリコプターで収容され、伊那署へ運ばれた。男性は心肺停止状態で、同署は身元を兄の無職井上務さん(53)と確認した。12日午前9時半ごろには、務さんが見つかった場所の約100メートル下方で別の男性1人が倒れているのを発見し収容。同署によると、心肺停止状態で、弟の会社員和弘さん(47)と確認された。 同署によると、務さんはリュックを背負った状態で雪に埋もれていた。和弘さんは長野県側へ斜面を滑落したとみられる。 この日は、南ア北部遭対協救助隊や県警山岳遭難救助隊などと約20人態勢で捜索。同遭対協によると、現場付近は雪が50センチほど積もっていた。 同署は12日午前、兄の名前を「勤さん」から「務さん」に訂正発表した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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